FXをするうえで「損失」や「手数料」はなるべく小さく抑えたいですよね?
なかでも「スリッページ」は対処方法を知らないと大きな損失になりかねません。
そのため今回は
「スリッページについて、原因と対処方法」を詳しく解説していきます!


目次
スリッページとは?スプレッドとは違うの?
スリッページとは「注文価格と約定価格(売買成立価格)の差」を指します。
為替相場は常に変動しており、相場の急変時には1秒タイミングがズレるだけで何十pipsもの差が生まれることがあります。
(pipsについてはコチラの記事が参考になります。)
例えば、1ドル=150円の成行で注文を出したが、相場が変動し1ドル=150円10銭で約定した場合、10銭=10pipsがスリッページとなります。

このスリッページは、必ず損失になるというわけではありません。
先ほどの例の場合、1ドル=150円の時に成り行きの「買い」注文を出して、1ドル=150円10銭で約定した場合、スリッページは10pipsの損失となります。
しかし、1ドル=150円の時に成り行きの「売り」注文を出して、1ドル=150円10銭で約定した場合、スリッページは10pipsの利益となります。
ここが「買値と売値の差」による一種の手数料となる「スプレッド」との違いです。

スリッページが発生する2つの原因
ではなぜスリッページは発生してしまうのでしょうか?
主な原因は以下の2つです。
- 相場が大きく変動した
- トレーダー・FX会社のインターネット環境
具体例を織り交ぜながら詳細に説明していきます。
1.相場が大きく変動した
スリッページの発生原因として1番多いのは、相場の急変時に行ったトレードによるものです。
相場は経済や政府による情報などのファンダメンタルズ的な情報や戦争などの地政学的リスクによって、急変動する場合があります。
例えば2008年9月~10月にかけて発生した「リーマンショック」では、ドル/円相場は1日で1ドル/98円台から90円台まで、約700pips以上の変動が起こりました。

このような場合、相場が常に乱高下しているためスリッページが発生しやすくなります。
2.トレーダー・FX会社のインターネット環境
FXの注文は以下の3つの流れにより約定に繋がります。
| 1.トレーダーが指定通貨の売買注文をサーバーに出す |
| 2.FX取引所がトレーダーの注文を受け入れ、問題がなければそのまま承諾、問題があれば注文取消し |
| 3.承諾後、約定 |
この注文は全てインターネット上で行われるため、トレーダー・FX取引会社のインターネット環境に問題があると、注文価格と約定価格にずれが生じやすくなります。

スリッページを防ぐためには?損しないための3つの方法を紹介!
スリッページは損益両方の側面を持ちますが、取引の度に手数料以外の損失は受けたくないですよね?
スリッページによる損失を防ぐ方法は以下の3つです。
- 許容スリッページを事前に設定する
- 相場変動時のトレードは避ける
- スリッページが発生しない方法で注文を出す
わかりやすくそれぞれ詳しく解説していきます!
1.許容スリッページを事前に設定する
許容スリッページとは「許容可能なスリッページ幅」のことで、「事前に何pipsまでのスリッページが許容できるか」を設定すれば大幅なスリッページによる損失を防げます。
例えば許容スリッページ幅を「5pips」に設定し、1ドル=150円で注文を出した場合、「149.95円~150.05円」までの約定価格ならそのまま注文が通りますが、「149.94以下or150.06以上」の約定金額では注文がキャンセルされます。
これはEA(自動売買ツール)にも適用可能なので、必ず設定して不必要な損失を避けるようにしましょう。
2.相場急変時のトレードは避ける
相場急変時はスリッページが拡大傾向にあるので、スリッページを避けたい人はトレードを控えるのも1つの手です。
FXを始めたばかりの人は
「相場急変時こそ大きな利益を狙いやすいはず!」「とにかくどんなに荒れてる相場でもトレードを頑張るぞ!」
と考えてしまう人が多いのですが、これは間違いです。
「休むも相場」この言葉を知っているでしょうか?
「荒れている相場では焦って投資をする必要はない。かえって損失を拡大させてしまうかもしれないから、相場が落ち着くまで相場を静観することも1つの手法である。」という意味で、有名な投資家が残した投資格言です。

根拠を持たずに、急変している相場に飛び込む必要はありません。長期的にFXを続けるためにも、相場の急変時はトレードをお休みすることも1つの手として覚えておきましょう。

3.スリッページが発生しない「指値」で注文を出す
スリッページは「成行注文」によって発生するため、「指値注文」に変えることでスリッページを避けられます。

「指値注文」は約定価格を指定できますが、約定価格に達しない場合はトレードが成立しないリスクもあるので注意してください。
まとめ
今回はスリッページの概要、原因と対処法をまとめました。
利益にも損失にもなりうるスリッページですが、適切な方法を取れば損失を最大限縮小出来るので、FXを長く続けるためにもスリッページへの対処方法をしっかり活用していきましょう!
次回はEAをするうえで必ず知っておく必要がある「ナンピン幅」を詳細に説明するので、是非チェックしてください!


