EAを始めるためには「ナンピン幅」を必ず知っている必要があります。
「ナンピン幅って?EAって全部自動でやってくれるんじゃないの?」
「ナンピンの仕組みはわかるけど、実際それくらいのナンピン幅がいいの?」
などと疑問に思ったことはないでしょうか?
そんな人に向けて、今回はナンピン幅についてわかりやすく解説し、最適なナンピン幅と注意点を説明します!

目次
ナンピン幅とは?EA(自動売買)と関係があるの?
1.そもそもナンピンとは
「ナンピン幅」を理解するためには、まず「ナンピン」の仕組みを知る必要があります。
「ナンピン」とは、保有しているポジションにとって逆の方向に進んだときに、さらに同じポジションを追加することで取得単価を下げる手法です。
具体例1)
4月1日 1ドル=150円 1000単位 買いポジションを新規保有
取得単価:150円×1000単位÷1000単位=150円
必要資金:150×1000単位=15万円
↓
4月7日 1ドル=140円 2000単位 買いポジションを追加保有
取得単価:(150円×1000単位+140円×2000単位)÷3000単位=143.3円
必要資金:150円×1000単位+140円×2000単位=43万円
相場下落時に追加で買いポジションを保有すると取得単価がさがります。取得単価が下がることで、小さな相場上昇で利益を獲得できるようになります。売りポジションを保有している場合は逆の関係になります。
今回の場合、4月1日時点のポジションでは150円以上に相場が上昇しないと利益を獲得できませんが、4月7日にポジションを追加したことで利益獲得ラインが143.3円以上となります。

2.ナンピン幅とは?
「ナンピン幅」とは、一回目のポジションラインから二回目のポジションを追加するまでの値幅をさします。
具体例1では150円で最初のポジションを保有し140円でポジションを追加したため、ナンピン幅は10円(1000pips)となります。
(pipsについてはコチラの記事が参考になります。)
ナンピン幅には以下の関係があります。
ナンピン幅が広い場合=取得単価は下がりにくいが、必要な資金は少ない
ナンピン幅が狭い場合=取得単価が下がりやすいが、より多くの資金を必要とする
具体例を織り交ぜて、より分かりやすく説明します。
ナンピン幅が狭い場合
ナンピン幅が狭いと高頻度でナンピン買いが行われ、取得単価はさがりやすい一方で、ナンピンの回数も増えるためより多くの資金が必要になります。
具体例2:ナンピン幅を500pipsに設定
4月1日 1ドル=150円 1000単位 買いポジションを新規保有
取得単価:150円×1000単位÷1000単位=150円
必要資金:150×1000単位=15万円
4月4日 1ドル=145円 2000単位 買いポジションを追加保有
取得単価:(150円×1000単位+145円×2000単位)÷3000単位=146.6円
必要資金:150円×1000単位+145円×2000単位=44万円
4月7日 1ドル=140円 4000単位 買いポジションを追加保有
取得単価:(146.6円×3000単位+140円×4000単位)=142.9円
必要資金:146.6円×3000単位+140円×4000単位=100万円
基本的にナンピンを行うときは、ポジション追加時にlot数を増やしていきますが、この増加率を「ナンピン倍率」といいます。今回のナンピン倍率は「2倍」として想定します。
具体例1と比較すると、4月7日時点の取得単価が下がっていますね。しかしナンピン回数も増えているため、必要資金は倍以上に膨らんでいます。
このように、ナンピン幅を狭く設定すると取得単価が下がりやすいが、必要な資金量が大幅に増加します。
ナンピン幅が広い場合
ナンピン幅が広いとナンピンの頻度が少なくなるため、取得単価が下がりにくくなる一方で、必要な資金が少なくなります。
具体例3:ナンピン幅を1000pipsに設定
4月1日 1ドル=150円 1000単位 買いポジションを新規保有
取得単価:150円×1000単位÷1000単位=150円
必要資金:150×1000単位=15万円
4月7日 1ドル=140円 2000単位 買いポジションを追加保有
取得単価:(150円×1000単位+140円×2000単位)÷3000単位=143.3円
必要資金:150円×1000単位+140円×2000単位=43万円
4月14日 1ドル=130円 4000単位 買いポジションを追加保有
取得単位:(143.3円×3000単位+130円×4000単位)÷7000単位=135.7円
必要資金:143.3円×3000単位+130円×4000単位=約95万円
4月7日時点で取得単価は具体例2よりも高いですが、必要資金は半分以下で済んでいます。もし具体例2と同じ資金(約100万円)があれば、1ドル130円のナンピン買いまで耐え、取得単価も135.7円まで下げられます。
このようにナンピン幅を広げることで必要資金が少なくなる半面で、取得単価は下がりにくくなります。
3.EAとは?ナンピン幅と関係があるの?
EAとはExpert Advisorの略で、トレーダーに代わって決められたプログラムのもとに自動で売買を行ってくれます。
EAを利用するためには「エントリー条件」を設定しますが、この際に「ナンピン幅」を設定します。具体的には、EAのプログラムで活用される人気手法の1つに「ナンピンマーチンゲール法」があります。
(ナンピンマーチンゲール法については、以下の記事をご覧ください。)
設定されたナンピン幅まで下落したら、マーチンゲール法に基づき自動で倍の数量の注文を行います。EAはエントリー条件を基に自動で売買が行われるため、厳格な資金管理が必要になります。

おすすめのナンピン幅は?
EAにおけるおすすめのナンピン幅はどれくらいなのでしょうか?
結論から申し上げると「資金力次第」
ナンピン幅を設定するときの注意点
ご自身のナンピン幅を設定する際に必ず注意するべき点が2点あります。
- ナンピン幅を狭くし過ぎると損失が膨らみやすくなる
- ご自身の資金耐久力を把握しておく
それぞれ解説していきますね。
1.ナンピン幅を狭くし過ぎると損失が膨らみやすくなる
ナンピン幅を狭くすると、決済の回数が増えます。EAでよく使われる「ナンピンマーチンゲール法」では決済の度にlot数が増えていくので、その分どんどん含み損は拡大します。
しかしナンピン幅が狭い方がナンピンが刺さりやすく、決済が行われやすいので早く利確できるというメリットもあります。
2.ご自身の資金耐久力を把握しておく


