FXの単位で出てくる、1万「通貨」、「Pips」や「lot」…
初心者には理解し難いワードばかりですよね。
そんな分かりにくい単位でも、理解しなければFXを触ることはできませんよね?!
ですので今回は、
「初心者でもわかる、FXの単位について」
しっかり理解して、FXを楽しく始めていきましょう!
目次
1.FXとは?
まずFXとは、一国の通貨と他国の通貨を交換するタイミングの差額で利益を狙う取引です(外国為替証拠金取引の略称)。
例えば、1ドル=100円の時に、100円を払って1ドル買います。
その後1ドル=150円になった時に、持っている1ドルを売却します。
そうすると、払った100円が150円で帰ってきたことになり、50円の利益が生まれます。
極端な例ですが、この利益を狙うのがFX です。
難しいイメージを持っている方が多いですが、仕組み自体は非常に単純です!
2.通貨って? 円とは単位が違うの?
先ほど出てきた「通貨」とは何でしょうか?
「通貨」とは、流通手段、支払い手段として使っているお金のことであり、日本では「円」を指します。
アメリカでは「ドル」、イギリスでは「ポンド」などの馴染みのあるものから、トルコの「リラ」、メキシコの「ペソ」などの馴染みのないものまで、全て「通貨」と総称されます。
FXでは通貨同士の交換を行うので、「ドルといえばアメリカの通貨だ」などのように覚えておきましょう。
そして通貨が異なると「単位」が異なります。
また、「単位」は1秒1秒変化しています。
現在は1ドル単位=約146円ですが、コロナ期は1ドル単位=105円の時もありました。
逆に円単位だと、1円=約0.00685ドルと表すことが出来ます。
ドルだけではありません。他の通貨間でも同様に「単位」は変動し続けております。
(サマータイムなどにより変動はありますが、基本的に日本時間月曜日午前7時頃から土曜日午前7時頃までは取引が可能、土曜午前7時頃~月曜午前7時頃は変動しない。)
3.FXの1万通貨ってなに? lotサイズって?
FXは取引する際、最低取引量が決まっています。
FX運営会社によって異なりますが、多くの会社は1万通貨からが主流です。
1万通貨とはどういうことでしょうか?
1万円ではありません。
FXでの通貨は、買う方の通貨を指します。
例えば円を売ってドルを買う場合はドルを指し、1万ドルからということになります。
1万ドルというと、1ドル=150円の場合、150万円。
「最低でもこのお金がないと取引が出来ないよ」という意味です。
この最低取引量を「lot(ロット)サイズ」といいます。
1万通貨の場合、1万通貨=1lotとなります。
では、1000通貨は何lotでしょうか?
正解は「今回は」0.1lotです。
「今回は」?
先ほど、最低取引量はFX運営会社によって異なる、という説明をしましたが、
会社によっては、1000単位を最低取引量としている会社もあります。
その場合は1000通貨=1lotとなります。
会社に併せて柔軟に対応する必要があります。
4.pipsって?超重要な理由を例を使って徹底説明!
Pips(ピップス)とは、FXにおける最小単位のことです。
とても重要なので、必ず覚えてほしい単語の一つです!
円で言うと、「銭」のことです。
「銭って?聞いたことはあるけどよくわからない」という方もいると思うので、細かく説明しますね。
普段、私たちがスーパーやコンビニで円を使用する時、100円のおにぎりや、108円のお茶など、1円単位で使用しています。
実はこの1円にはもっと細かい単位が存在します。
それが「銭」です。
1円=100銭であり、1銭=0.01円と表されます。
1銭=0.01円
10銭=0.1円
100銭=1円
先ほどの例を活用すると、100円のおにぎりと108円のお茶の差は8円であり、800銭ともいえます。
現在、銭は現物として使われていません(1953年に制定された「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」により発行が停止され、同年12月31日に使用することが出来なくなりました(※1))が、通貨は銭単位=pipsで変動します。
FXでは非常に大切な概念ですので、覚えましょう。
FXにおけるpipsのより細かい具体例を紹介します。
(※1)出典:https://www.boj.or.jp/about/education/oshiete/money/c24.htm
(例1)
2023年1月1日 1ドル=150円
150万円払って、1万ドルを手に入れる
↓
2023年1月2日 1ドル=150円10銭
1万ドルを売って、150万1000円を手に入れる
つまり
1000円増えた=1日で円が10銭高くなった=10pips獲得
pipsを理解することが出来たでしょうか?
日本で「銭」ですが、アメリカでは「セント」と、通貨によって呼び方が異なります。
通貨ごとに呼び方を変えていたら大変ですので、FXでは最小単位を「pips」で統一しているのです。
これにより、異なる通貨間でも容易に変動を比較することが出来ます。
「FXは1pips単位で動くのか」と覚えておけば問題ないです。
先ほど「pips」は非常に重要だから必ず覚えてほしい!という話をしました。
なぜそんなに重要なのでしょうか?
答えは「pipsの獲得数でFXトレーダーの腕が試されるから」です。
先ほどの例の応用編を紹介します。今回は二人の登場人物が登場します。
(例2)
2023年1月1日 1ドル=150円
Aさん)150万円払って、1万ドルを手に入れる
Bさん)1500万円払って、10万ドルを手に入れる
↓
2023年1月2日 1ドル=150円10銭
Aさん)1万ドルを売って、150万1000円を手に入れる
Bさん)10万ドルを売って、1501万円を手に入れる
この場合のように、利益は1000円と10000円の差がありますが、獲得pips数は「10pips」で同じです。
つまり、両者のFXの実力は等しいと考えられます。では、もう一つ例を上げましょう。
(例3)
2023年1月1日 1ドル=150円
Aさん)150万円払って、1万ドルを手に入れる
Bさん)1500万円払って、10万ドルを手に入れる
↓
2023年1月2日 1ドル=150円10銭
Bさん)10万ドルを売って、1501万円を手に入れる
↓
2023年1月7日 1ドル=151円
Aさん)1万ドルを売って、151万円を手に入れる
今回の場合はどうでしょう。
AさんとBさんの利益は10000円と同じです。
しかし獲得pips数はどうでしょうか?
Bさんは1ドル=150円で買って、1ドル=150円10銭で売っているので、獲得pips数は「10pips」です。
Aさんは1ドル=150円で買って、1ドル=151円で売っているので、「100pips」獲得しています。
このように、同じ利益でも獲得pips数が大きく異なることがあります。
そのため、FXトレーダーの方々は獲得pips数を気にする方が多いです。
これが「pipsは非常に重要だから覚えてほしい!」といった理由です。
もちろん利益が一番大事ですので、利益とpipsはセットで覚えておきましょう。
5.FXは意外と単純!ただしリスクも大きい
いかがでしたでしょうか。
FXに対して「難しい、複雑そう」と思っていた方も、「意外と仕組み自体は単純!」と感じたと思います。
しかしFXにはリスクも多く存在します。
それらを知らずに始めることで、大きな損失を被る可能性があります。
FX界隈には、FXの損益のみで生計を立てている、さらに言えば投資で一億円を築いた投資家を指す「億り人(おくりびと)」というプロの投資家が存在します。
無知な初心者は、基本的にプロに狩られる側です。
そうならない為に、当サイトでしっかり勝つための知識を身に付け、夢の億り人を目指しましょう!